問 題
GABA 受容体に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ GABA 受容体には、G タンパク質共役型の GABAA 受容体と Cl– チャネル内蔵型の GABAB 受容体がある。
㋑ ベンゾジアゼピン誘導体は、GABAA 受容体において、GABA 結合部位とは異なるベンゾジアゼピン結合部位に結合することで、神経興奮抑制作用を増強する。
㋒ ピクロトキシンは、GABAA 受容体を遮断して神経興奮作用を示す。
㋓ セルトラリンは、GABAB 受容体に作用して抗不安作用を示す。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋓
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓
正解.3
解 説
㋐ ですが
GABAA が Cl– チャネル内蔵型です。GABAB が Gi 共役型です。名前と受容体のタイプの対応が逆です。㋐ は誤りです。
㋑ は妥当です。
ベンゾジアゼピン (Bz) 誘導体に関する記述です。
㋒ は妥当です。
ピクロトキシンに関する記述です。
㋓ ですが
セルトラリン(ジェイゾロフト)は SSRI です。セロトニンの再取り込みを選択的に阻害することにより作用を示します。GABAB 受容体に作用するわけではありません。㋓ は誤りです。
以上より、正解は 3 です。
参考 代表的な薬物受容体、細胞内情報伝達系
https://yaku-tik.com/yakugaku/yr-1-1-4/
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