国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R2年 問50解説

 問 題     

高血圧治療薬に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ アムロジピンは、血管平滑筋細胞への Ca2+ の流入を抑制することにより、血管収縮を抑制し、降圧作用を示す。

㋑ バルサルタンは、アンジオテンシン変換酵素を阻害することにより、昇圧因子であるアンジオテンシンⅡの産生を抑制し、降圧作用を示す。

㋒ エナラプリルは、AT1 受容体を阻害し、昇圧因子であるアンジオテンシンⅡに拮抗することにより、降圧作用を示す。


1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

㋐ は妥当です。
アムロジピンに関する記述です。

㋑ ですが
バルサルタンは、アンジオテンシンⅡ受容体のサブタイプである AT1 受容体拮抗薬です。アンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害ではありません。㋑ は誤りです。

㋒ ですが
エナラプリルは、ACE阻害薬です。AT1 受容体阻害ではありません。㋒ は誤りです。


以上より、正解は 1 です。

参考 代表的な高血圧治療薬
https://yaku-tik.com/yakugaku/yr-2-4-4/

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