問 題
次の ㋐、㋑、㋒ のうち、ベンゾジアゼピン系睡眠薬と比較したときのバルビツール酸系睡眠薬の特徴として妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ レム睡眠の抑制が少ない。
㋑ 肝ミクロソームの酵素誘導を起こさないので、薬物相互作用が少ない。
㋒ 薬物依存が起こりやすい。
1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋒
正解.5
解 説
【睡眠薬の歴史 基礎知識】
1920 ~ 1950 年代ぐらいまでの睡眠薬の主流がバルビツール系でした。バルビツール系の代表といえばフェノバルビタールです。より安全性の高い ベンゾジアゼピン (Bz) 系 がその後使用されるようになりました。現在では、非 Bz 系、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬なども用いられています。
㋐ ですが
安全性が相対的に低いということは、効果のキレが高かったと推測されます。するとレム睡眠の抑制は大きかったと考えられます。㋐ は誤りです。
㋑ ですが
フェノバルビタールといえば、P450 誘導です。㋑ は誤りです。
㋒ は妥当です。
以上より、正解は 5 です。
参考 代表的な催眠薬
https://yaku-tik.com/yakugaku/yr-2-1-2/
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