国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R2年 問46解説

 問 題     

次に示すホルモンの生合成経路に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち,妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ コレステロールからプレグネノロンへの変換においては、炭素数が 7 個減少している。

㋑ プレグネノロンから A、プロゲステロンから B への変換においては、18 位の炭素に結合した水素がヒドロキシ基に変換されている。

㋒ プロゲステロンから F、F からG、G から H、H から I への変換は、全て酸化反応である。

㋓ E と I は副腎皮質ホルモンに分類される。

1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

㋐ ですが
コレステロールの炭素数が 27、プレグネノロンの炭素数が 21 です。減少は「6」です。7 ではありません。㋐ は誤りです。

㋑ ですが
17 位 です。「18 位」ではありません。㋑ は誤りです。

㋒、㋓ は妥当です。


以上より、正解は 5 です。


ちなみに
A:17α – ヒドロキシプレグネノロン
B:17α – ヒドロキシプロゲステロン
C:11 – デオキシコルチゾール
D:コルチゾール
E:コルチゾン
F:11 – デオキシコルチコステロン
G:コルチコステロン
H:18 – ヒドロキシコルチコステロン
I:アルドステロン です。

参考 代表的な糖質コルチコイド代用薬
https://yaku-tik.com/yakugaku/yr-3-1-2/

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