国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R2年 問45解説

 問 題     

複素環を含む化合物の合成について,次の ㋐ ~ ㋓ のうち,出発物質 A,B,目的化合物の組合せが妥当なもののみを挙げているのはどれか。

1.㋐,㋑
2.㋐,㋒
3.㋑,㋒
4.㋑,㋓
5.㋒,㋓

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

㋐ ですが
出発物質 A が 1,4 – ジケトンであれば、Paal – Knorr 法 (パールクノール法) で進行して妥当と考えられます。主鎖の二重結合部分が不要です。㋐ は誤りです。

㋑ ですが
β – ジケトンに「ヒドラジン (H2NNH2) 」などを反応させてできるのは 1,2 – アゾールです。㋑ は誤りと考えられます。

㋒ は妥当です。
フランの Diels – Alder 反応です。

㋓ は妥当です。
カルボニル基の環状アセタール化と思われます。


以上より、正解は 5 です。

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