国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R2年 問41解説

 問 題     

次の ㋐ ~ ㋔ は、分析法・診断法とその分析法・診断法で用いる電磁波の波長範囲 A ~ E の組合せである。この組合せのうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。ただし、図の A ~ E は分析法・診断法で用いる電磁波の波長範囲の一部を示す。

1.㋐,㋑
2.㋐,㋔
3.㋑,㋒
4.㋒,㋓
5.㋓,㋔

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

電磁波の種類は、波長が短い方から「γ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線、マイクロ波、ラジオ波」です。これは基礎知識です。

㋐ ですが
MRI は、強力な磁場内で特定の周波数のラジオ波を照射することによる、人体中の水素の原子核共鳴後、基底状態に戻る緩和現象にかかる時間が、組織や病変により異なることを利用した画像診断技術です。用いる電磁波はラジオ波です。

ラジオ波の波長は、電磁波の中でも波長が長い電磁波です。正確に思い出せなくても、10-13 は短すぎです。㋐ は誤りです。


㋑、㋒ は妥当です。
可視光線 → 大体 400 nm ~ 800 nm は覚えておきましょう。また、㋔ の赤外線が E は、波長が大きすぎです。㋔ は誤りです。


㋓ ですが
PET では、陽電子が消滅する際の γ 線を検出します。γ 線は波長がとても短いので、D では波長が大きすぎると判断できます。㋓ は誤りです。


以上より、正解は 3 です。

参考 電磁波の性質および物質との相互作用
https://yaku-tik.com/yakugaku/bk-1-3-1/

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