問 題
鈴木-宮浦カップリング反応に関する次の記述の ㋐ ~ ㋓ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
「一般的に、鈴木-宮浦カップリング反応は、金属錯体触媒 (主に使われる金属は ㋐) を用いて、 ㋑ と有機ハロゲン化合物をカップリングさせる反応であり、発見した研究者の名前に基づいて命名されている。数あるカップリング反応の中でも使いやすい反応であり、工業的にも広く応用されている。
一般的に、この反応では、触媒と有機ハロゲン化合物の ㋒ が起こり、トランスメタル化を経て、 ㋓ が起こると、カップリング生成物が生じる。それと同時に触媒が再生し、触媒サイクルが形成される。」
正解.3
解 説
鈴木-宮浦カップリング反応は、パラジウム触媒と塩基などの求核種の作用により、有機ホウ素化合物とハロゲン化アリールをクロスカップリングさせ、非対称ビアリール(ビフェニル誘導体)を得る化学反応です。
㋐、㋑ ですが
それぞれ「パラジウム」、「有機ホウ素化合物」が妥当です。
㋒ ですが
「触媒と R-X の…」とあるので、文脈から脱離は不適当と判断できると思われます。「酸化的付加」です。 これにより、㋓ は「還元的脱離」とわかります。
以上より、正解は 3 です。
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