国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R1年 問9解説

 問 題     

発生に関する次の記述の㋐~㋓に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「イモリの正常な胚の発生においては、 ㋐から表皮や神経などが分化し、中胚葉の側板からは㋑などが分化する。

図Ⅰのように、ウニの未受精卵を動物極と植物極を通る面で分割し、それぞれを受精させ、発生させると㋒。一方で、図Ⅱのように、赤道面で動物半球と植物半球に分割し、それぞれを受精させ、発生させると㋓。」

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

㋐ ですが
表皮や神経は「外胚葉」由来です。原則、外と触れる一番外側が外胚葉由来と考えるとよいかと思います。

㋑ ですが
胃は消化管の一部で「内胚葉」由来となります。側板から分化するのは「心臓」です。

㋒、㋓ ですが
「最初のウニの卵割が縦」であること 及び 「初めの卵割で2細胞になった後に、1つずつを育てると、一卵性双生児のように、2つの完全な幼生ができること」が基礎知識となります。従って、図Ⅰの場合は「正常なプルテウス幼生になった」です。

以上より、正解は 4 です。

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