国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H30年 問42解説

 問 題     

イムノアッセイに関する記述㋐〜㋓のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 抗原と抗体との結合は、共有結合であり、不可逆的である。
㋑ 抗原及び抗体の標識には、酵素、放射性同位元素、蛍光物質を用いることができる。
㋒ 非競合法では、抗原量に応じて標識シグナルの強度は増加する。
㋓ 蛍光偏光イムノアッセイ法では、B/F 分離※を行う必要がない。
※ 抗体結合抗原(B:bound)と非結合抗原(F:free)の分離

1.㋐、㋑
2.㋐、㋑、㋒
3.㋐、㋒
4.㋑、㋒、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

㋐ ですが
抗原と抗体の結合は、くっついたり離れたりしています。「可逆的」反応です。不可逆ではありません。よって、㋐ は誤りです。正解は 4 or 5 です。これにより、㋒、㋓ は妥当です。

㋑ は妥当な記述です。

以上より、正解は 4 です。
参考 分析化学 3-2 2)

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