国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H30年 問41解説

 問 題     

原子吸光光度法に関する記述㋐〜㋓のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 一般に、光源として、キセノンランプが用いられる。
㋑ 水銀の原子化には、冷蒸気方式が用いられる。
㋒ 金属結合タンパク質中の金属結合部位を知ることが可能である。
㋓ 原子の吸収スペクトルの幅(0.01〜0.001 nm 程度)に合わせた光が用いられる。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋑、㋒
4.㋑、㋒、㋓
5.㋑、㋓

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

㋐ ですが
原子吸光光度法の光源は、一般に「中空陰極ランプ」です。光源としてキセノンランプが用いられるのは、蛍光光度法です。よって、㋐ は誤りです。

㋑ は妥当な記述です。

㋒ ですが
金属の種類はわかりますが、結合部位はわかりません。よって、㋒ は誤りです。

㋓ は妥当な記述です。

以上より、正解は 5 です。
参考 分析化学 2-4 1)

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