国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H29年 問90解説

 問 題     

細胞を構成する分子に関する記述㋐、㋑、㋒のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 細胞骨格を形成する主要なタンパク線維として、微小管、中間径フィラメント類、アクチンフィラメントがある。このうち線維の直径が最も大きいのはアクチンフィラメントである。

㋑ 染色体凝縮の最小基本単位は、ヒストンーDNA 複合体のヌクレオソームである。間期の核を穏やかに壊し、電子顕微鏡で観察すると、クロマチンの大部分は直径 30 nm の線維となっている。

㋒ 細胞膜や核膜には分子やイオンのやりとりを行う様々なタンパク質複合体が存在する。通過する分子やイオンのサイズは、ナトリウムチャネル、ギャップ結合、核膜孔の順に大きくなる。

1.㋐
2.㋐、㋒
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

㋐ ですが
記述は「大きい順」です。大体ですが、微小管は直径 20nm、中間径フィラメントは直径 10nm 、アクチンフィラメントは直径 5 ~ 9 nm ぐらいです。よって、㋐ は誤りです。

㋑、㋒ は妥当な記述です。

以上より、正解は 4 です。

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