国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H29年 問89解説

 問 題     

顕微鏡観察法に関する記述㋐、㋑、㋒のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 位相差顕微鏡では、試料を透過した光の位相差が明暗のコントラストに変換される。
㋑ 超解像顕微鏡では、光学顕微鏡の回折限界を超えて鮮明な蛍光画像が得られる。
㋒ 走査型電子顕微鏡では、電子線ビームが試料表面で散乱した電子又は二次的に発生した電子を測定する。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋑、㋒
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

全て妥当な記述です。
位相差顕微鏡の特徴は、標本を無染色・非侵襲的に観察できる点です。
超解像顕微鏡は、可視光の限界である 200nm を超える分解能を有する顕微鏡です。
走査型電子顕微鏡の電子線源は、タングステンや、電界放出です。

以上より、正解は 3 です。

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