問 題
運動系に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ 脊髄前角に存在する a 運動ニューロン及び γ 運動ニューロンは、それぞれ錘外筋線維及び錘内筋線維を支配している。
㋑ 随意運動の際には、a 運動ニューロン及び γ 運動ニューロンがほぼ同時に興奮する。
㋒ 錘外筋線維束から腱への移行部にあるゴルジ腱器官は、筋収縮により発生する張力を受容し、その結果、求心性の Ia 群線維のインパルス発射頻度が増加する。
1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑、㋒
5.㋒
正解.2
解 説
㋐、㋑ は妥当な記述です。
錘外筋繊維とは、いわゆる骨格筋と考えればよいです。錘内筋繊維とは、骨格筋の伸展状態を探知するための受容器です。筋繊維と平行して存在します。
㋒ ですが
ゴルジ腱器官は、筋腱に持続的な伸張が加わると、その筋の収縮を「抑制」する反射を示します。この時、求心性の感覚ニューロン(Ⅰb 感覚ニューロン)、脊髄の抑制性介在ニューロンの順に興奮が伝わります。「Ⅰa」ではありません。よって、㋒ は誤りです。
以上より、正解は 2 です。
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