国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H28年 問63解説

 問 題     

食品栄養に関する記述㋐、㋑、㋒のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ トランス脂肪酸は、天然油脂に水素を添加してマーガリンやショートニングを製造する過程などで生成する。トランス脂肪酸を大量に摂取し続けると、動脈硬化、心筋梗塞などにつながるとの報告がある。

㋑ 精白米(水稲)中にはタンパク質が約 6 % 存在する。精白米のタンパク質は、リシンが制限アミノ酸となっているが、小麦に比べアミノ酸価が高く、穀類としては良質である。

㋒ 貯蔵多糖であるセルロースは、Dーグルコースが多数結合した高分子化合物であり、aー1、6 結合の枝分かれを多くもつ。ヒトは、aー1、6 結合を分解する酵素をもたないため、セルロースを消化できない。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

㋐、㋑ は妥当な記述です。

㋒ ですが
セルロースは「βー1,4 結合」により結合した「直鎖状」の化合物です。よって、㋒ は誤りです。

以上より、正解は 2 です。

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