国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H27年 問40解説

 問 題     

定容回分反応器を用いて A → B で表される液相2次反応を行わせる。成分 A の初濃度を 4.0 kmol ・m-3 として 20min 一定温度で反応させたところ、反応率が80%となった。同じ条件で反応率を 95 %にするのに必要な反応時間として最も妥当なのはどれか。

1. 24min
2. 37min
3. 66min
4. 95min
5. 124min

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

2次反応なので、1/C = kt + 1/C0 ・・・(1)を思い出します。

20 分後に、反応率が 80% とあるので、その時の濃度は、初濃度を C0 とおけば 0.2C0 と表すことができます。t = 20、C = 0.2C0、C0 = 4 を(1)に代入すれば、k = 1/20 です。

反応率 95% になる時の t を求めればよいので、(1)の C に 0.05C0、C0 = 4、k = 1/20 を代入すれば、t = 95 です。

以上より、正解は 4 です。

参考)物理化学 4-1 2)

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