国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H26年 問43解説

 問 題     

クロマトグラフィーの検出法に関する記述 ㋐~㋓ の正誤の組合せとして最も妥当なのは
どれか。

㋐ 熱伝導度検出器は、ガスクロマトグラフィーに用いられる検出器で、キャリヤーガス中に化
合物が混入すると、熱伝導度が変化することを利用している。
㋑ 水素炎イオン化検出器は、ガスクロマトグラフィーに用いられる検出器で、水素炎中に有機
物質が導入されると、炭素イオンと電子が生じることを利用している。
㋒ 示差屈折計は、液体クロマトグラフィーに用いられる検出器で、試料成分が存在する時とし
ない時で、光の屈折率が異なることを利用している。
㋓ 電子捕獲検出器は、液体クロマトグラフィーに用いられる検出器で、酸化還元反応を受ける
物質の検出に利用される。

㋐ ㋑ ㋒ ㋓
1. 正 正 正 誤
2. 正 正 誤 正
3. 正 誤 誤 誤
4. 誤 正 正 誤
5. 誤 誤 誤 正

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

記述 ㋐ ~ ㋒ は妥当な記述です。

記述 ㋓ ですが
電子捕獲検出器は「ガスクロマトグラフィー」で用いられる代表的な検出器です。もしも液体だと出てきた電子がすぐに液体中の原子や分子と反応してしまうと考えるとよいのではないでしょうか。ハロゲンの検出等に用いられます。よって、㋓ は誤りです。

以上より、正、正、正、誤です。正解は 1 です。

参考)分析化学 2-5 2)

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