国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H26年 問38解説

 問 題     

McCabe-Thiele 法に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「図は、ある2成分系溶液を分離するための蒸留塔の ㋐ を求める際に用いられる McCabe-Thiele 法の階段作図である。塔頂における留出液の組成は、図中の ㋑ で示される。図中の濃縮部の操作線は、ある段における液組成と ㋒ 蒸気組成の関係を示している。」

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

McCabe-Thiele 法は、理論段数を求める作図法です。㋐ は理論段数です。正解は 1 or 2 です。

蒸留塔について、水ーエタノールが元々 50%,50% の混合溶液を例にあげたイメージを以下まとめます。水が高沸点、エタノールが低沸点です。多段の蒸留塔があり、真ん中から混合溶液を入れ込む、下図のようなイメージとなります。

濃縮部の操作線が意味するものは、具体的に点 ① を考えるとわかりやすいと思われます。点 ① の組成が示すのは、留出槽における組成です。また、これは一段下から来る蒸気組成ともいえます。よって、㋒ は「その1段下の段からくる」です。

以上より、正解は 2 です。

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