国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H26年 問100解説

 問 題     

分子進化に関する次の記述の ㋐ ㋑ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「コドンには冗長性があり、3番目の塩基が置換されても同じアミノ酸をコードしている場合が
多い。このような同義置換により生じた変異は、個体の生存にとって有利でも不利でもないため、集団中に多型として維持される。特に集団の大きさが ㋐ 場合には、そのような変異が集団
中に固定されやすい。

これに対して非同義置換により生じた変異は生存に不利なことが多いため、一般に変異は集団中から除去される。進化におけるこのような作用を ㋑ の自然選択という。」

㋐ ㋑
1. 大きい 正
2. 大きい 負
3. 大きく変動する 正
4. 小さい 正
5. 小さい 負

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

㋐ ですが
集団の大きさが「小さい」方が、集団中に変異が固定されやすいと考えられます。正解は 4 or 5 です。

㋑ ですが
生存に不利なため、集団から「除去」されているため「負の自然選択」と考えられます。

以上より、正解は 5 です。

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