疫学の種類で大切な分類は時間軸による分類です。すなわち、将来に向かって研究を行うか、過去の情報を分析するかという違いです。ある研究名を聞いた時、それが将来に向かってなのか、過去の情報を分析するものなのかをイメージできる必要があります。
将来に向かっての研究は、前向き研究やコホート研究と呼ばれます。過去の分析を行う研究は、症例対照研究と呼ばれます。後ろ向き研究とも呼ばれます。
疫学の種類は、介入を行うかどうかという観点に基づき観察研究と介入研究という2つに分類されることもあります。観察研究はさらに2つに分類されます。1つは、ありのままの疾病発生の分布等を記述する、記述疫学です。もう1つは、何らかの仮説を検証するために要因と疾病の因果関係を推測する、分析疫学です。
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