人口の将来予測に関する指標

人口の将来予測に関する指標として重要な指標は、再生産率です。再生産率とは、簡単にいえば女の子がどれくらい生まれているかを示す率です。よく用いられる再生産率は3種類あります。

1つめは、合計特殊出生率です。
合計特殊出生率とは、1人の女性が一生の間に産む平均子供数です。子供数なので、男女共に含まれているのがこの指標の特徴です。この指標が2.1を超えていると次世代の人口が増加することになります。丁度2でないのは、小さい時になくなってしまう子もいるためです。2009年における日本の合計特殊出生率は、1.37 です。

2つめは総再生産率です。
総再生産率とは、1人の女性が一生の間に産む平均女児数です。1人(1.0)を上回ると、次世代の人口は増加することになります。(ただし、合計特殊出生率の所でも述べたように、小さい時になくなってしまう子もいるのだが、その点をこの指標は考慮していません。)2008年における日本の総再生産率は 0.67 です。

3つめは純再生産率です。
これは、母親の世代になるまでの死亡率を考慮した再生産率です。日本では母親の世代になるまでの死亡率がかなり低いため、あまり総再生産率と純再生産率に違いは見られません。2008年における日本の純再生産率は 0.66 です。

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