遺伝子組換え食品の現状

現在日本において、商業栽培されている遺伝子組換え食品は、観賞用のバラを除き存在しません。安全性が認められ、販売・流通が認められているのは、食品9作物、添加物22種類です。(2022.10 月時点)。

食品9作物は、大豆、じゃがいも、なたね、とうもろこし、わた、てんさい、アルファルファ、パパイヤ、からしなです。それぞれ特定の除草剤で枯れない、害虫に強いといった特徴を遺伝子組換えにより付与されています。

添加物は、キモシン、α-アミラーゼ、リパーゼ、プルラナーゼ、リボフラビン、グルコアミラーゼ、α-グルコシルトランスフェラーゼなどです。これらの添加物は、遺伝子組み換え微生物により産生されます。それぞれ生産性の向上などの特徴を、遺伝子組換えにより付与されています。

遺伝子組換えとは、有用な遺伝子を組込むことです。昔から、品種を掛け合わせることによって行う品種改良という形で行われてきました。遺伝子組換えの特徴は、組み込む有用な遺伝子を、種を超えて色々な生物から組み込む事ができるという点です。遺伝子組み換え植物では唯一、2009年から販売が始まっている青いバラの例があるだけです。

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