食品添加物の法的規制と問題点

食品の安全性の確保のため、食品衛生法によって食品添加物に関して法的規制が存在します。つまり、勝手に適当に添加剤を使用してはならないということです。使用基準については、1日許容摂取量(ADI:Acceptable Daily Intake)を考慮して決められています。

又、使用された添加物は原則表示が必要です。但し、加工助剤やキャリーオーバーに関しては表示が免除されています。加工助剤とは、途中で除去されたり、ごくわずかしか最終産物に残らない食品添加物です。キャリーオーバーとは、原料に既に含まれている食品添加物で、微量なもののことです。

問題点としては、国際的に使用されている食品添加物に関する基準に関する問題があります。現代は様々な食物が、国境を超えて輸入・輸出される時代です。各々の国で食品添加物の基準を決めていると、ある国で大丈夫な量が他の国ではダメといった状況が起こりえます。

そこで、国際的な食品基準を定め、消費者の健康及び貿易の公正さを守ろうという狙いのもと、コーデックス委員会という政府間組織において国際食品規格が作成されています。この国際食品規格と、各々の国の食品添加物の基準に関する調整が1つの問題点としてあげられます。

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