薬学 CBT 対策(薬学共用試験センター 一部公開分)No.130 問題と解説

 問 題     

ドパミン D2 受容体およびセロトニン 5 – HT2 受容体を遮断して統合失調症を改善するものはどれか。

1. アリピプラゾール
2. トラゾドン
3. パロキセチン
4. ハロペリドール
5. ペロスピロン

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

SDA (serotonin-dopamine antagonist)を選びなさい、という問題です。リスペリドンやペロスピロンが代表例です。

正解は 5 です。

ちなみに
アリピプラゾールは、ドパミン D2 受容体の部分作動薬の作用を持つ統合失調症治療薬です。ドパミンシステムスタビライザー(DSS)と呼ばれます。

トラゾドン(デジレル)は、非三環系抗うつ剤です。セロトニン受容体の拮抗作用に加え、弱い取り込み阻害作用を示します。

パロキセチンは、SSRI (Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)です。セロトニンの再取り込みを選択的に阻害することにより抗うつ作用を示します。

ハロペリドールは、ブチロフェノン誘導体です。強い D2 遮断作用を示し陽性症状に特に効果が期待されます。

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