閉塞性気道疾患の病態生理、治療薬、注意点

閉塞性気道疾患とは、空気の通り道である気道が何らかの原因で狭くなることにより、呼吸に支障が起きる疾患の総称です。気管支ぜん息や慢性閉塞性肺疾患が具体的な疾患です。

気管支ぜん息とは、気道粘膜において慢性的に炎症がおきている疾患のことです。炎症の結果、可逆性の気道狭窄及び気道の過敏性亢進がおきます。臨床的な症状としては、咳、呼吸困難などが現れます。発作は季節の変わり目や、深夜~早朝に多いという特徴があります。

気管支ぜん息は、原因によりアトピー型(外因型)と非アトピー型(内因型)に分類されます。アトピー型は、I 型アレルギー反応によって引き起こされることが多いです。すなわち、IgE が肥満細胞や好塩基球に結合し、そこに抗原が結合して様々なケミカルメディエーターを遊離させ、遊離したケミカルメディエーターによって様々な症状が引き起こされます。又、薬剤に起因するぜん息として、大きく2つの薬剤が知られています。アスピリン及び β 遮断薬です。

治療薬は 薬理学まとめました 2-5 3) 参照。※治療に用いられる抗コリン薬(吸入)は、前立腺肥大、緑内障禁忌です。また、吸入ステロイドは、うがいが必要です。

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