代表的な心臓機能検査

代表的な心臓機能検査は3つあります。
心電図、超音波(心エコー)、血清中逸脱酵素測定です。

心電図とは、心筋の興奮より生ずる活動電流を増幅することにより、体の表面から測定し記録したものです。具体的な心電図の一例を以下に示します。

P波は、心房の興奮を表しています。QRS 波は、心室の興奮を表しています。

心電図には大きく2つの種類があります。
1つはホルター心電図です。これは、日常生活下での長時間(一般に24時間)の心電図記録を採ることにより、不整脈などの診断に役立てる心電図です。

もう1つは、負荷心電図です。自転車をこぐといった負荷をかけ、その時の心電図がどのように変化するかを測定することにより、労作性狭心症の診断などに役立てる心電図です。

超音波(心エコー)は、超音波を当てた時の反射波を受信することにより、体の内部の構造を始めとした様々な情報を取得する検査です。心臓のポンプ機能の評価などに用いられます。

血清中逸脱酵素測定は、血中における酵素を測定することにより、急性心筋梗塞などの診断を行うという検査です。急性心筋梗塞時の逸脱酵素として、CK(Creatine kinase)、AST,LDH(1型)、トロポニンTなどが知られています。これらの逸脱酵素は、大体1週間ほどで正常の値に戻ります。

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