発光分析法

発光分析法とは、特定の原子が励起状態から基底状態に戻る時に発する光を定量することにより、金属の定量や定性を行う方法です。水道水中の塩素を測定する時などに用いられます。

原理は、エネルギーを外部から与えて原子を励起状態にすると、すぐに基底状態に戻るのですが、この時、各原子特有のエネルギーを持ったスペクトル線が放出されるので、それを測定するというものです。スペクトル線の波長から成分元素の種類が、その強度から含有量がわかります。

近年では ICP(inductively Coupled Plasma:誘導結合プラズマ)を用いた分析が、よく利用されています。ICP 発光分析法とは、アルゴンプラズマを用いて、原子やイオンを発光させる分析法です。具体的に言うと、アルゴンプラズマ部分に試料を送り込み、発光を検出、定量します。多元素同時分析が行えます。

演習 100 – 97

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