おすすめの参考書(病態・薬物治療系)

総評

1 冊目は コンパス 薬物治療学 推奨!

・国試対策としては
新図解表説薬理学・薬物治療学 + ベーシック 医薬品情報学 がおすすめの組み合わせ

知っておきたい臨床検査値 知っておきたい病気 100は、手元にあると便利!

書籍のレビュー

コンパス 薬物治療学

薬物治療学の講義は、本当に面白くなかったんです・・・。6 年制が始まったばかりで手探りだった、というのもあると思うんですが、治療薬マニュアルというハンドブックにひたすらマーカーひかされるだけの授業でした。。。

今では本当に体系的で、わかりやすいテキストがあって正直羨ましいです!一方で、様々なテキストに目を通してみると、特に病態分野について少し詳しすぎる印象。全く国試と関係ないレベルのことがあまりにも多くて詳細で、低学年で学んだ物理化学や生化学と違いすぎて、急にわけがわからなくなる人も多いんじゃないかと感じます。

コンパス 薬物治療学 は、その点記述がミニマムエッセンス!各項目が、本当にいい意味で、全く詳しすぎないという点が1冊目としておすすめです。この本を手元に学校の授業を受け終えて、過去問の演習を自分でやってみて、不足感が出てきた時に次の参考書へ進むとよいと思います!

  • 詳しすぎない!
  • 国試対策として、少しだけ不足感があるかも

新図解表説薬理学・薬物治療学

薬物治療学 は「治療学」とあるように、臨床検査学や疾病学 側からのアプローチがやや大きく、使う薬のメカニズムについてはまた別個に薬理学のテキスト(主に New 薬理学 に最終的にはなりがち)を参照することになりがちです。なんというか、いつまで経ってもなかなかそれぞれの科目、各々の項目内容がつながっていかないんですよね。

そんな薬学部(6年制) 3 年次以降の学生にとって救世主のような本が、知らないうちにできており、版を重ねていました。「新」が付く前の図解表説薬理学・薬物治療学も4版まで版を重ねており、この分野の定番となりつつある一冊です。

一度でいいから手にとって見てほしい一冊です。理解と記憶のための図表が、あらゆるページにあふれています!

  • 図表形式を徹底
  • まとまる、知識がつながる
  • なし

医薬品情報学(ベーシック薬学シリーズ)

国試対策として「病態・薬物治療学」分野で得点源にしやすいのが「医薬品情報学」分野です。国試では情報源についてだったり、統計的な問題として、主に 問66 ~ 70、189~195 付近で目にすることになる分野です。

この分野は、過去問演習だけでは情報不足でなかなか点数が安定しません。過去問で問われた分野について、周辺事項を学ぶことで得点源となるし、実習や実務にも通じる知識が身につく分野です。

医薬品情報学 を扱った本は色々とありますが、国試対策という意味でこの一冊が推奨です。余計な記述が多すぎず、一方で簡潔すぎず十分な内容です。章末問題の解説は web 上にあります。

  • 内容が国試対策として適切、適量!
  • web 上に章末問題解説
  • 特になし

薬学生・薬剤師のための 知っておきたい臨床検査値

薬学部6年制で必ず受けることになる試験が 4 年次の CBT と、6 年次の 薬剤師国家試験ですが、CBT と国試の形式で大きな違いの1つが、想定患者の存在と、臨床検査値を含めた与えられる患者像の具体性です。

国試の問題では、「25歳 女性 血圧 188/106mmHg、脈拍 110回/分、血液検査:空腹時血糖値 104mg/dL、HbA1c 5.9%(NGSP値)、Na 137mEq/L、K 4.2mEq/L、腹部CT検査:右副腎に5cm大の腫瘤・・・」といった内容が当たり前に与えられますよね。

本音を言えば、国試まで基準値を問題文に乗っけておいてもよくないかな・・・?と思うのですが、身につけるべき常識として、パッと上記のような記述から、異常な値には違和感持って欲しい という試験作成者からの強いメッセージもよくわかります。現場で一々本見てらんないですからね・・・。

知っておきたい臨床検査値 は、臨床検査値についてのハンドブックです。薬剤師国家試験の理論や実践問題等に出てくる臨床検査値についての基準値などを、一々調べていたりする人や「ん?CK,Cre ? 意味何だったっけ」といった略語忘れがちな人は、これを手元においておくとストレス0になると思います!

  • 臨床検査値についてストレス0になる一冊!
  • コンパクト、お手軽
  • なし

薬学生・薬剤師のための 知っておきたい病気 100

知っておきたいシリーズは、本当にかゆいところに手が届くようなハンドブックです。好評につき版を重ねているのも納得です。

再生不良性貧血、巨赤芽球性貧血ってそれぞれなんだったっけ・・・?という時に、分厚い教科書一々ひくのも、ググって微妙なページに行って結局必要な情報が得られないのも地味なストレスとなります。

このハンドブックを手元に置いて、忘れてしまった病名を見かけるたびにさっと引いて、各章の 1 ページ目の絵と、次のページの疾患まとめ を見るという習慣をつけると、「疾患の目次」が頭に浮かぶようになり、学習がはかどると思います。おすすめの一冊です。

  • コンパクトで簡潔
  • 小目次が便利でわかりやすい
  • なし

治療薬マニュアル

略称は治マニ。薬剤師として最終的に信頼する文書は添付文書です。治療薬マニュアルは、添付文書に記載された情報を分かりやすく整理し、各領域の専門医による臨床解説を追加してまとめています。類書として、今日の治療薬や、治療薬ハンドブックがあり、好みで使い分けていいと思いますが、個人的におすすめする理由は、ICT 対応度の高さです。

いきなりこれが使いこなせないから6年間様々な分野を学んでいる所があり、薬学の集大成といえる一冊です。国試には不要ですが、学生の頃からことあるごとに手元で引き、気が向いた部分を読み進め、疑問点があれば添付文書にあたり、といった習慣づけをしておくとよいかと思います。

  • 詳しい
  • 網羅性が高い
  • 国試には不要