薬剤師国家試験 第97回 問54 過去問解説

 問 題     

薬物の経口徐放性製剤化の目的として、誤っているのはどれか。1つ選べ。

  1. 薬効の持続
  2. コンプライアンスの改善
  3. 副作用の軽減
  4. 肝初回通過効果の回避
  5. 血中濃度の急激な上昇の回避

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

薬物の経口徐放性製剤化により、血中濃度を有効域で、長時間保つことができます。これにより、1日数回だった服用を、1日1回といった服用にすることが可能になります。これは薬効の持続及び、服薬コンプライアンスの改善を可能にします。

さらに、血中濃度の急激な上昇を、徐放化によって避けることで、副作用の軽減を図ることもできます。

しかし、経口投与である以上、肝初回通過効果は不可避です。

以上より、正解は 4 です。

参考 製剤学まとめ 放出制御型製剤(徐放性製剤を含む)の利点

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