薬剤師国家試験 第98回 問185 過去問解説

 問 題     

膵がんとその治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 大多数は、膵内分泌腺から発生する。
  2. 黄疸を伴うことはない。
  3. 血糖値の上昇を伴うことがある。
  4. 化学療法として、ゲムシタビン塩酸塩が用いられる。
  5. 遠隔転移がある場合でも、5年生存率は80%以上である。

 

 

 

 

 

正解.3, 4

 解 説     

膵がんは、通常膵管上皮から発生します。よって、分泌腺からではありません。選択肢 1 は誤りです。

膵頭部でのがんが大きくなり、胆管が圧迫されて胆汁の流れが悪くなるなどの理由で黄疸を伴う事があります。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3,4 はその通りの記述です。

膵がんの5年生存率は、全体で約10~20%ほどです。(進行度の全てのステージを合計。2013.4月現在)よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3,4 です。

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