問 題
薬物の経皮吸収に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 表皮の最も外側は角質層と呼ばれ、薬物の皮膚透過のバリアーとなる。
- 汗腺や毛穴などの付属器官は有効面積が小さいので、薬物吸収への寄与は少ない。
- 経皮投与では薬物の肝初回通過効果を回避できない。
- 皮膚組織には代謝酵素が存在しないため、経皮吸収改善を目的としたプロドラッグ化は有効ではない。
- 皮膚をフィルムで密封すると角質層が水和し、薬物の皮膚透過性は低くなる。
正解.1, 2
解 説
選択肢 1,2 はその通りの記述です。
経皮投与では、薬物の肝初回通過効果を避けることができます。すなわち、吸収後、すぐに循環血へと薬物が移行します。よって、選択肢 3 は誤りです。
皮膚組織にも代謝酵素は存在します。よって、選択肢 4 は誤りです。
皮膚をフィルムで密封すると、薬物の皮膚透過性は高くなります。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,2 です。
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