薬剤師国家試験 第104回 問328 過去問解説

 問 題     

以下の薬剤の組合せのうち、両薬剤の服用時間をずらすことで併用可能なのはどれか。2つ選べ。

  1. S-1(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合)カプセル+フルオロウラシル錠
  2. セフジニルカプセル+クエン酸第一鉄ナトリウム錠
  3. レボフロキサシン錠+酸化マグネシウム錠
  4. バルプロ酸Na徐放性顆粒+テビペネムピボキシル細粒
  5. リファンピシンカプセル+ボリコナゾール錠

 

 

 

 

 

正解.2, 3

 解 説     

選択肢 1 ですが
テガフールとフルオロウラシルが重複なので、服用時間をずらそうが、量が多いと考えられます。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2,3 は妥当な記述です。
吸収阻害の組み合わせなので、時間をずらせば併用可能です。

選択肢 4 ですが
テビペネムは経口カルバペネム系抗菌薬です。てんかん発作再発のおそれがあるため併用禁忌です。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
リファンピシンによるCYPの誘導により、ボリコナゾールの血中濃度が低下します。そのため併用禁忌です。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 2,3 です。

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