薬剤師国家試験 第100回 問193 過去問解説

 問 題     

試験期間12ヶ月の臨床試験に参加した5名の被験者の経過が、以下のようになった。

  • 1名が2ヶ月後に死亡
  • 1名が4ヶ月後に追跡不能となり打ち切り
  • 1名が6ヶ月後に追跡不能となり打ち切り
  • 1名が8ヶ月後に死亡
  • 1名が12ヶ月後の試験終了時まで生存

カプラン-マイヤー法を用いて表した生存曲線として、正しいのはどれか。1つ選べ。

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

2ヶ月時点で、リスクが 1/5 です。つまり、生存率は、 1 – 1/5 = 4/5 = 0.8 です。(この時点で、選択肢 1 は誤りです。)

4,6ヶ月時点での打ち切りケースについては、以降からは被験者として除外します。

8ヶ月時点で、まず、残っている被験者は、死亡した人、及び、打ち切りケースを除外するため
2人です。そして、そのうちの1人が死亡したのだから、8ヶ月時点でのリスクは 1/2 = 0.5 となります。すると、8ヶ月時点での生存率は、0.8 × 0.5 = 0.4 です。

以上より、正解は 2 です。

ちなみに、打ち切りケースがあったことは、選択肢 2 の図中にある小さな縦線で表現されます。これをひげと呼ぶこともあります。

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