薬剤師国家試験 第100回 問127 過去問解説

 問 題     

肝炎ウイルス感染症に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 肝細胞がんによる死亡者の多くは、C型肝炎ウイルスの持続感染者(キャリア)である。
  2. B型肝炎及びC型肝炎は、輸血によりまん延したことがある。
  3. A型肝炎ウイルスの持続感染者(キャリア)は、B型肝炎やC型肝炎に比べて多い。
  4. B型肝炎ウイルスは、失活しやすく感染力が弱いため、医療施設内で感染することはない。
  5. E型肝炎ウイルスは、主に輸血により感染する。

 

 

 

 

 

正解.1, 2

 解 説     

選択肢 1,2 は、正しい選択肢です。

選択肢 3 ですが
A 型肝炎ウイルスのキャリア化はほとんどおきません。ちなみに、B型肝炎のキャリアは100 万人強、C 型肝炎のキャリアは 約 200 万人 程度と推定されています。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
B 型肝炎ウイルスは、針刺し事故等により感染することがあります。医療施設内で感染することがないとはいえません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
E 型肝炎ウイルスは、ウイルスに汚染された飲料水及び食物を介して感染します。主に輸血では、ありません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 1,2 です。

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