問 題
微生物を用いた下水処理法に関する記述として、正しいのはどれか。 2 つ選べ。
- 嫌気性微生物を用いた処理は、余剰汚泥の処理に用いられる。
- 嫌気性微生物を用いた処理によって発生したメタンガスは、燃料として用いられることがある。
- 嫌気性微生物は、有機物濃度が高い排水の処理には用いられない。
- 標準活性汚泥法の曝気槽では、主に嫌気性微生物が有機物を分解する。
- 嫌気・無酸素・好気法では、無酸素槽でリン蓄積菌がリンを取り込むことで、下水中のリンを除去することができる。
正解.1, 2
解 説
有機物の分解に関わる微生物は、溶存酸素を必要とする好気性微生物と、溶存酸素を必要としない嫌気性微生物とに大別されます。
選択肢 1,2 は妥当です。
生育や増殖に酸素を必要としない、あるいは酸素があると死んでしまう 嫌気性微生物を用いた下水処理に関する記述です。
選択肢 3 ですが
有機物濃度が高い排水 (食品工場排水など) の処理では、好気性微生物による処理を行うと膨大な酸素が必要となり、酸素を送るための電気代など、コストが高くなります。そのため、空気を送り込む必要がない「嫌気性微生物」を用いた処理法が適します。
したがって、有機物濃度が高い排水処理には、嫌気性微生物が積極的に用いられます。「嫌気性微生物は、有機物濃度が高い排水の処理には用いられない」わけではありません。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
曝気槽は空気を吹き込んでいる槽です。標準活性汚泥法の曝気槽では、空気に含まれる酸素を用いて、主に好気性微生物が有機物を分解します。「標準活性汚泥法の曝気槽では、主に嫌気性微生物が有機物を分解」ではありません。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
嫌気・無酸素・好気法では、好気槽でリン蓄積菌がリンを取り込む(嫌気槽でリンを放出し、好気槽で過剰に摂取する)ことで、下水中のリンを除去することができます。選択肢 5 は誤りです。ちなみに、無機物やリンを除去するのは高度処理です。
以上より、正解は 1,2 です。
類題 109-137
https://yaku-tik.com/yakugaku/109-137/

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