問 題
喀血を生じる疾患はどれか。1 つ選べ。
- 気管支拡張症
- 出血性腸炎
- くも膜下出血
- 胃潰瘍
- 胃食道逆流症
正解.1
解 説
喀血 (かっけつ) は
肺・気管支から出た血をせきとともに吐き出すことです。
区別されるのが「吐血 (とけつ)」です。吐血は
消化器が疾患や損傷によって出血し、口から血を吐くことです。
選択肢 1 は妥当です。
気管支拡張症は、様々な原因によって気管支がダメージを受けて拡がる病気です。
選択肢 2 ですが
出血性腸炎は、大腸粘膜に炎症が起こり突発的な血便や腹痛を主な症状とする病気です。そのため、喀血ではなく肛門からの出欠である「下血」を生じると考えられます。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
くも膜下出血は、脳血管疾患の一つです。脳血管系における出血なので喀血は生じません。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4,5 ですが
胃潰瘍や胃食道逆流性であれば「吐血」です。喀血ではありません。選択肢 4,5 は誤りです。
以上より、正解は 1 です。

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