薬剤師国家試験 第110回 問124 過去問解説

 問 題     

下図は性感染症報告数 (男女総数) の年次推移を示しており、ア ~ ウ は梅毒、性器クラミジア感染症又は淋菌感染症のいずれかである。以下の記述のうち正しいのはどれか。2 つ選べ。

  1. ア は、淋菌感染症である。
  2. イ の病原体は、ウイルスである。
  3. イ の母子感染の経路は、主に母乳感染である。
  4. ウ の血液感染防止のため、献血された血液の抗体検査が行われている。
  5. ウ は、感染症法(注) により、全医療機関において全数把握となっている。

(注) 感染症法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

 

 

 

 

 

正解.4, 5

 解 説     

報告数が最も多い ア が 性器クラミジア感染症です。近年急増している ウ は梅毒です。残りの イ が 淋菌感染症です。


選択肢 1 ですが

ア は性器クラミジア感染症です。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
淋菌感染症の病原体は、淋菌と呼ばれる細菌です。ウイルスではありません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
淋菌の主な感染経路は産道です。母乳ではありません。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4,5 は妥当です。
梅毒に関する記述です。


以上より、正解は 4,5 です。

類題 108-123
https://yaku-tik.com/yakugaku/108-123/

類題 108-125
https://yaku-tik.com/yakugaku/108-125/

類題 107-123
https://yaku-tik.com/yakugaku/107-123/

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