問 題
地球環境の保全に関する国際的な取組みに関する記述として、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 水銀に関する水俣条約では、水銀化合物及び水銀化合物を使用した製品の製造と輸出入が規制されている。
- 生物の多様性に関する条約カルタヘナ議定書では、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引が規制されている。
- 残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約では、クロロフルオロカーボン及びハイドロクロロフルオロカーボンなど残留性有機化合物の使用が規制されている。
- ロンドン条約 1996 年議定書では、廃棄物等の海洋投棄及び洋上焼却が規制されている。
- オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書では、温室効果ガスである二酸化炭素排出量の削減目標が定められている。
正解.1, 4
解 説
選択肢 1 は妥当です。
水俣条約についての記述です。
選択肢 2 ですが
「絶滅のおそれのある野生動物」に関する条約は「ワシントン条約」です。カルタヘナ議定書は、遺伝子組換え技術により改変された生物による、生物の多様性の保全に及ぼす悪影響を防止するための措置を規定しています。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
クロロフルオロカーボンやハイドロクロロカーボンは フロン類です。フロン類に関する条約等は「ウィーン条約」及び「モントリオール議定書」です。残留性有機汚染物質 (POPs) に関するストックホルム条約ではありません。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 は妥当です。
ロンドン条約についての記述です。
選択肢 5 ですが
モントリオール議定書で定められているのは「フロン類」などについてです。温室効果ガスである二酸化炭素排出量の削減目標が定められているのは、京都議定書 (2020 年までが対象) 及び パリ協定 (2020 年以降が対象) です。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,4 です。
類題 108-137
https://yaku-tik.com/yakugaku/108-137/
類題 106-138
https://yaku-tik.com/yakugaku/106-138/
類題 100-135
https://yaku-tik.com/yakugaku/100-135/

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