問 題
粘膜に適用する製剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- バッカル錠は、咀嚼により、有効成分を放出する口腔用錠剤である。
- 点鼻粉末剤には、通例、密閉容器が用いられる。
- 点眼剤の非水性溶剤には、通例、植物油が用いられる。
- 眼軟膏剤に含まれる粒子の最大粒子径は、通例、150 μm 以下である。
- 坐剤の油脂性基剤として、マクロゴールが用いられる。
正解.2, 3
解 説
選択肢 1 ですが
バッカル錠は、ほほと歯茎の間に静置し、口腔粘膜から吸収させる錠剤です。「咀嚼により、有効成分を放出する」ではありません。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 は妥当です。
密閉容器は、固体の侵入を防ぐことができる容器です。
選択肢 3 は妥当です。
点眼剤についての記述です。
選択肢 4 ですが
粒子径 150 μm 以下は「懸濁性注射剤の粒子」です。選択肢 4 は誤りです。
ちなみに
眼軟膏剤に含まれる粒子の最大粒子径は、通例「75」μm 以下です。
選択肢 5 ですが
マクロゴールは水溶性基材です。「油脂性」基材ではありません。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 2,3 です。

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