問 題
腫瘍マーカーに関する記述として、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 腫瘍細胞のみから産生される。
- 治療中の経過観察に用いられる。
- 定量は、病変部の組織をサンプルとして行われる。
- 早期の前立腺がんでは、PSA (prostate specific antigen) は検出されない。
- AFP (α-fetoprotein) は肝細胞がんのマーカーである。
正解.2, 5
解 説
選択肢 1 ですが
腫瘍マーカーは、がん細胞自身や、がん細胞の存在下において正常細胞がつくる物質です。「腫瘍細胞のみから産生される」わけではありません。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 は妥当です。
早期発見目的や、治療効果確認などに用いられます。
選択肢 3 ですが
血液や尿をサンプルとして定量されます。「病変部の組織をサンプル」ではありません。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
PSA は、前立腺がんの腫瘍マーカーです。加齢や前立腺肥大症などでも増加します。「早期前立腺がんで・・・検出されない」わけではありません。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 は妥当です。
AFP についての記述です。
以上より、正解は 2,5 です。

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