問 題
食道静脈瘤に関する記述として、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 肝硬変患者に好発する。
- 硝酸薬が危険因子である。
- 門脈圧の上昇がみられる。
- 典型的な症状に呑酸がある。
- 出血がなければ経過観察する。
正解.1, 3
解 説
選択肢 1,3 は妥当です。
肝硬変 → 門脈血流悪化 → 門脈を流れる血液の圧力である 門脈圧上昇 → 周囲の 食道や胃の静脈に血液流入 → 細い血管がコブのように広がる という流れです。
選択肢 2 ですが
硝酸薬が血管拡張作用を有するため「門脈を流れる血液圧力を低下」させることにより抑制因子として働きます。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 4 ですが
呑酸は、胃酸が食道や口まで逆流してきて、酸っぱい液体が上がってくるような不快な症状のことです。主に逆流性食道炎の症状です。「食道静脈瘤」ではないと考えられます。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
コブの大きさや肝機能の悪化度合いによってリスクが変わります。破裂リスクが高いものに対して、出血がなくても積極的に予防的治療が行われます。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,3 です。

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