国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R5年 問74解説

 問 題     

DNA の構造と塩基に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「DNA の二重らせんを構成するアデニン (A)、グアニン (G)、チミン (T)、シトシン (C) の 4 種類の塩基のうち、T とC は ㋐ 誘導体である。塩基は DNA の二重らせんの ㋑ で水素結合による塩基対を形成する。水素結合の数は A ‒ T 間、G ‒ C 間で異なり、GC 塩基対の含有量が多いほど 2 本鎖 DNA の安定性は ㋒。」

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

㋐ ですが
下図参照:チミンとシトシンは「ピリミジン」誘導体です。正解は 1 or 2 です。

㋑ ですが
二重らせんの「内側」で塩基対を形成します。二重らせんの真ん中にあるジッパーのようなイメージです。

㋒ ですが
A:T 塩基対は水素結合が「2」本、G:C 塩基対は水素結合が「3」本です。水素結合が多い GC 塩基対の含有量が多いほど、DNA の安定性は「高く」なります。


以上より、正解は 1 です。

類題 R4no74
https://yaku-tik.com/yakugaku/km-r4-74/

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