問 題
脂質の代謝に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
「消化管で消化された食物中の脂質に由来する ㋐ 脂肪酸は、小腸上皮細胞に吸収され、小腸上皮細胞内で ㋑ に再合成される。これにコレステロールやアポリポタンパク質などが加わり、低密度のリポタンパク質複合体粒子である ㋒ が形成され、リンパ系に放出される。」
正解.4
解 説
脂質由来の長鎖脂肪酸は吸収の後、中性脂肪 (トリアシルグリセロール) に再合成されます。その後タンパク質やコレステロールと結合して、リポタンパク質(脂質を含むタンパク質) の一種である「キロミクロン」になります。
㋐ は「長鎖」です。
炭素数が 12 以上の脂肪酸を長鎖脂肪酸 (例:パルミチン酸 炭素数16) です。
㋑ は「トリアシルグリセロール」です。
吸収後にトリアシルグリセロールに再合成という流れです。
㋒ は「キロミクロン」です。
脂質は消化・吸収したらまずキロミクロンがポイントです。
以上より、正解は 4 です。
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