国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R4年 問61解説

 問 題     

プリン体に関する次の記述の ㋐,㋑,㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「㋐ は,食品中に含まれるプリンヌクレオチド (プリン体) であり,旨味成分として知られている。㋐ は塩基の ㋑ を有している。プリン体はヒトの体内では最終的に尿酸へ代謝される。プリン体の摂取量が多いと,痛風のリスクが高まることが知られており,痛風の食事療法として ㋒ などプリン体を多く含む食品を制限することがある。」

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

㋐ ですが
プリンヌクレオチドとあるので「5′ – イノシン酸」です。グルタミン酸ナトリウムは「アミノ酸系」です。正解は 1 ~ 3 です。

㋑ ですが
プリン塩基は 6 員環を右に配置して見る場合、右上 N を 1 として反時計回りに番号をつけていきます。4 位は左下の炭素、6 位は 上てっぺんの炭素です。

ヒドロキシ基 (カルボニル基) があるのは「6 位」です。正解は 1 or 2 です。


㋒ ですが
プリン体を多く含む食品としては、レバー類、えび、いわし、かになどがあげられます。選択肢 1 or 2 であれば ㋒ は「えび」が妥当です。


以上より、正解は 1 です。

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