国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R4年 問50解説

 問 題     

局所麻酔薬に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 局所麻酔薬には、作用時間が長いアミド型のプロカインや、作用時間が短いエステル型のブピバカインがある。

㋑ 炎症巣では細胞外液の pH が酸性側に傾くため、リドカインの局所麻酔作用は減弱する。

㋒ 短時間作用型や中間型の局所麻酔薬は、ニトログリセリンを同時に投与することによって作用時間を延長できる。


1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

㋐ ですが
プロカインは「エステル型」です。また、ブピバカインは「長時間作用型」の「アミド型」です。㋐ は誤りです。

㋑ は妥当です。
炎症に伴う pH 変化による局所麻酔作用への影響についての記述です。

㋒ ですが
局所麻酔薬の作用時間延長を意図して併用されるのは「アドレナリン」です。ニトログリセリンではありません。㋒ は誤りです。


以上より、正解は 3 です。

コメント