問 題
図 1 に示すニフェジピン徐放錠を 8 分割又は分割せずに、1 錠分をヒトに経口投与したときの血漿中ニフェジピン濃度の推移を図 2 に示す。この錠剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- スパンタブ型の錠剤である。
- 8 分割した錠剤の血中濃度推移は A である。
- 外層部は徐放性マトリックスである。
- 内核錠は徐放性コーティングされている。
- 錠剤全体が腸溶性コーティングされている。
正解.2, 3
解 説
選択肢 1 ですが
ロンタブ型です。スパンタブは段になったホットケーキのように、層が重なった構造です。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 は妥当です。
分割したら内核が露出するので、速やかに多く溶けると考えられます。投与後時間の血漿中の濃度の立ち上がりが急な A が 8 分割した錠剤です。
選択肢 3 は妥当です。
ゆっくり溶出する部分が徐放性マトリックスです。
選択肢 4 ですが
内核錠はすみやかに溶出する部分なので、徐放性コーティングされていません。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
投与後すぐに血漿中濃度が上昇しているため、腸溶性コーティングはされていないと考えられます。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 2,3 です。
参考 代表的な放出制御型製剤
https://yaku-tik.com/yakugaku/sz-3-2-2/
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