問 題
58 歳男性。以前より、てんかん治療のため脳神経内科を受診し、処方 1 の薬剤を服用していた。
5 週間後にてんかん発作が発現し、処方 2 が追加となり、その後、処方 3、処方 4 と漸増された。処方 4 の開始 4 日目に、薬局の薬剤師が服用状況の確認のためフォローアップの電話をしたところ、患者から「発熱があり、眼が充血して皮膚の広い範囲が赤くなっている」旨の訴えがあった。
問306
この男性の訴えから、重篤な副作用が疑われたため、重篤副作用疾患別対応マニュアルを活用して確認することとした。
以下の記述のうち、重篤副作用疾患別対応マニュアルに関する記述として、誤っているのはどれか。1 つ選べ。
- 厚生労働省のホームページで入手できる。
- 医療関係者向け及び患者向けの記載がある。
- 重篤副作用の早期発見のポイントが記載されている。
- 重篤副作用の治療法が記載されている。
- 当該副作用が医薬品副作用被害救済制度の対象か否かが記載されている。
問307
患者に発現している副作用として、最も疑われるのはどれか。1 つ選べ。
- ギラン・バレー症候群
- 横紋筋融解症
- 無顆粒球症
- スティーブンス・ジョンソン症候群
- 偽アルドステロン症
正解.
問306:5
問307:4
解 説
問306
重篤副作用疾患別対応マニュアルは、副作用の早期発見・早期対応に資するため、ポイントになる初期症状や好発時期、医療関係者の対応等について記載されているマニュアルです。厚生労働省が作成しました。PMDA の HP で見ることが出来ます。
副作用被害救済制度対象か否かについては、記載されていません。
以上より、問 306 の正解は 5 です。
問307
ラモトリギン(ラミクタール)の警告といえば、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)等の重篤な皮膚障害です。(106-86 ラモトリギンの重篤な副作用)。
選択肢から選ぶのであれば、スティーブンス・ジョンソン症候群が妥当です。
以上より、問 307 の正解は 4 です。
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