薬剤師国家試験 第107回 問195 過去問解説

 問 題     

試験期間が 12 ヶ月の臨床試験に参加した 5 名の被験者 (A~E) の経過が以下のようになった。

  • Aが 2 ヶ月後に死亡
  • Bが 8 ヶ月後に死亡
  • Cが 12 ヶ月後の試験終了時まで生存
  • Dが 4 ヶ月後に追跡不能となり打ち切り
  • Eが 6 ヶ月後に追跡不能となり打ち切り

カプランマイヤー法を用いて表した生存曲線として、正しいのはどれか。1つ選べ。

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

100-193 とほぼ、同問題です。

2ヶ月時点で、リスクが 1/5 です。
つまり、生存率は、 1 – 1/5 = 4/5 = 0.8 です。選択肢 4 は誤りです。

4,6ヶ月時点での打ち切りケースについては
以降からは被験者として除外します。そのため、この時点で生存率に変化なしです。選択肢 1,3 は誤りです。

8ヶ月時点で
まず、残っている被験者は、死亡した人、及び、打ち切りケースを除外するため、2人です。そして、そのうちの1人が死亡したのだから、8ヶ月時点でのリスクは 1/2 = 0.5 となります。すると、8ヶ月時点での生存率は、0.8 × 0.5 = 0.4 です。

以上より、正解は 5 です。

ちなみに、打ち切りケースがあったことは
図中にある小さな縦線で表現されます。これをひげと呼ぶこともあります。

コメント