薬学 CBT 対策(薬学共用試験センター 一部公開分)No.119 問題と解説

 問 題     

ヒトの T 細胞に関する記述として、正しいものはどれか。

1. 抗原刺激すると 細胞内カルシウムイオン濃度が一過的に上昇する。
2. 細胞表面に免疫グロブリンを発現している。
3. 細胞表面に IgE の Fc 部分に対する受容体を発現している。
4. グラム陰性細菌を特異的に貪食する。
5. 脾臓内の赤脾髄で 未熟型から成熟型に分化する。

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

選択肢 1 は妥当な記述です。

選択肢 2,3 ですが
細胞表面に免疫グロブリン発現 とくれば、B 細胞です。T 細胞ではありません。また、T 細胞の表面に発現しているのは、Toll 様受容体です。Toll 様受容体 は、病原体由来の様々な分子を認識します。IgE の Fc 部分に対する受容体 というわけではありません。選択肢 2,3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
貪食作用は、食細胞やマクロファージが有します。T 細胞ではありません。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
T 細胞が成熟するのは thymus:胸腺です。脾臓ではありません。ちなみに、赤脾髄には赤血球がたくさんあります。脾臓内の白脾髄は、リンパ球の集まりです。 選択肢 5 は誤りです。

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