薬剤師国家試験 第104回 問1 過去問解説

 問 題     

親核種よりも原子番号が1つ小さい娘核種を生成する放射壊変はどれか。1つ選べ。

  1. α壊変
  2. β壊変
  3. β+壊変
  4. γ転移(核異性体転移)
  5. 自発核分裂

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

選択肢 1 ですが
α 壊変は、「α線」(=ヘリウム原子核=陽子2個+中性子2個)を放出するような放射壊変のことです。娘核種の原子番号は 2 つ小さくなります。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
β壊変電子(e)を放出するような放射壊変のことです。この結果、中性子1個が陽子1個に変換されます。娘核種の原子番号は1つ「大きく」なります。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は、妥当な記述です。
β+
壊変 → 陽電子(e+)を放出するような放射壊変のことです。この結果、陽子1個が中性子1個に変換されます。

選択肢 4 ですが
γ 転移 は、高エネルギー状態から、γ 線を放出して 安定な原子へと状態が変化することです。原子番号に変化はありません。よって、選択肢 4 は誤りです。


選択肢 5 ですが、自発核分裂とは、質量数が極めて大きい同位体に見られる、自発的核分裂です。核分裂の例としては「質量数 235 のウラン → 95 のイットリウム+139 のヨウ素」などです。 

以上より、正解は 3 です。

類題) 102-3
参考)物理化学まとめ 1-4 1)原子の構造、放射壊変

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