薬剤師国家試験 第105回 問333 過去問解説

 問 題     

下記のそれぞれの事例の薬物治療のうち、禁忌に該当するのはどれか。2つ選べ。

  1. 便秘症の妊婦に酸化マグネシウムを投与する。
  2. 牛乳アレルギー患者にタンニン酸アルブミンを投与する。
  3. 消化性潰瘍がある患者にラフチジンを投与する。
  4. 重症筋無力症の患者にエチゾラムを投与する。
  5. インフルエンザ罹患の15歳男児にザナミビル水和物を投与する。

 

 

 

 

 

正解.2, 4

 解 説     

選択肢 1 ですが
酸化マグネシウムは、制酸、緩下薬です。妊婦へも問題なく用いることができます。

選択肢 2 ですが
タンニン酸アルブミンについて、タンパク質部分が牛乳由来のタンパク質を含みます。牛乳アレルギーのある患者に禁忌です。

選択肢 3 ですが
ラフチジンは H2 ブロッカーです。胃潰瘍等に用いられます。

選択肢 4 ですが
エチゾラムは Bz(ベンゾジアゼピン)系精神安定剤です。筋弛緩作用を有するため、重症筋無力症の患者には使用禁忌です。

選択肢 5 ですが
ザナミビルは、ノイラミニダーゼ阻害薬です。抗インフルエンザウイルス剤の一種です。成人及び小児に用いられます。

以上より、正解は 2,4 です。

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